なばたけ農場

なばたけ農場の紹介。

なばたけ農場とは

白山連峰を水源とする九頭竜川流域にひらけた福井・坂井平野にあります。
みわたすかぎり田んぼの広がる坂井町は、はるか奈良朝の時代からの米どころです。
千年もの間引き継がれてきた先人たちの米作りの叡智とたゆまぬ地道な努力、
そして米作りに対する情熱に見守られて、私たちは米作りに誇りをもって励んでいます。

なばたけの由来

私たちの住む「若宮」は40軒ほどのこじんまりとした集落です。その中に同性のお宅が何軒もありそれぞれが呼びわけるために、集落の中でいつのころからか屋号で呼びわける習慣が残っています。うちの“稲澤”も3軒あり、私の家は『なばたけ』と呼ばれています。村の中では「なばたけのあんちゃん!」、「なばたけの子か〜?」といった具合です。
米作りをするようになって数年、農場の名前をどうしようかとあれこれ考えていた時に思いついたのが、小さい頃から慣れ親しんだこの屋号でした。『なばたけ』の由来はわからないのが残念ですが、きっと菜の花でいっぱいの田畑が広がっていたのではないかな?!と想いめぐらしています。
そして…今、私たちが除草対策の一つとして一昨年から田んぼに菜の花の種を播くことにしました。春には一面菜の花の黄色が揺れています。菜の花を土に戻し、お米を作る方法の私たちに偶然にも名前が重なりました!何かとても不思議な縁を感じます。

なばたけのこだわり

安全で安心なものを食べるには、自分で作るのが一番。稲の生命力を引き出すことができれば、おのずと薬や、化学肥料を使わなくてすみます。その為の環境作りに気を使い、心がけています。
またそれは私たちの住む地球にとっても必要なことと思います。大地とともに歩む農業に携わる私たち、私たちができることを一つでも、二つでも実践できたらいいなと思います。

其の壱:育苗 

其の壱:除草 

其の壱:防虫

天然由来の素材を使って自家製「ニンニク入りモミ酢」、「唐辛子入りモミ酢」、玄米酢と焼酎、黒砂糖を発酵させて作る「ストチュウ」を苗にかけます。これらはいずれも化学合成したものではなく、自然素材から作り出したいわば『自然農薬』です。殺菌効果、消毒効果、抵抗力が高まるなどの効果が期待できます。 これは昨年の大豆作りでも大活躍してくれました。「化学農薬」と違い劇的効果を狙うのではなく、稲の生命力を引き出し、病害虫に強い稲の成育を期待できます。

なばたけのこれから

お米を買ってくださっている方々や田んぼに興味のある方、子どもたちに田んぼを身近に感じてもらうため、興味のある方をまねいて、田植えから収穫まで“田んぼにはいろう!!
大作戦—黒米編”を今年度開催予定!!。
五月に苗を手植えし、除草にはアイガモたちの助けをかり、鎌を手に稲刈りをして、11月には収穫祭を行う予定でいます。只今参加者募集中です。
いずれは宿泊場所を確保し、遠方の方たちにも気軽に来ていただき宿泊や農作業を通しての交流を深めていけたらと考えています。 そして…どのくらい先になるかわかりませんが、お産する人が安心して産める環境、心地よい空間でのお産、そこにはなばたけ農場でとれたお米や野菜たちも、産後の元気の素として提供して、というお産の場所作りができたらと思い描いています。

メンバー紹介

★稲澤宗一郎
大学中退後、農業の道を志す。農業者大学校卒業。学生時代、埼玉県の有機農業を実践して25年になる小川町霜里農場・金子美登宅にて半年間の住みこみ研修。この間に有機農業の思想技術を学ぶ。翌年、和歌山県那智勝浦町・白水節二宅での研修時代に自給農業の楽しさ、農的生活の豊かさを体験し、自分の目指す方向性が見える。今年で米作り10回目。
現在は2.3haの田んぼで水稲・大豆・自家用野菜の栽培を営むかたわら3人の子育てに奮闘中。
・趣味……つかの間の読書。
・特技……家の野菜を使って手早く料理すること。子ども達からも評判!

 

★稲澤エリナ
助産婦。お産が好き。千葉県船橋で育つ。土の上よりコンクリートの上を歩くほうが圧倒的に多い日々を送っていた、幼少〜独身時代。結婚を機に福井県に。
生理痛がつらくそこからお産に興味をもった中学生時代。自分がしたいと思うお産を介助してくれる人が助産婦という職業だと知り、高校時代に助産婦を目指す。お産を学んでいくうちに食事がからだに与える影響について知り、農業に興味をもつきっかけとなる。3回の妊娠・出産体験、現在進行形の子どもたちとの日々をとおし、「これでいいのかな」、「いいんだ、きっと。」「う〜ん」などと日々一歩一歩の毎日。子どもとの生活は今まで子どもと遊んだことのなかった私には、学び考えることの多い日々。ちなみに第3子は、色々なことが重なり、車中で自分でとりあげるという貴重な体験に恵まれる。
田んぼに囲まれた環境、村の生活、家に畑がある生活…外から来たからこそ見えるものを発信できたらと思っています。
興味のあるもの……米粉の使い道、子育てしている人があってよかったと思うもの・ことを考え中

★はばたけ なばたけ3兄弟 じょうたろう・れいじろう・すぐる

★祖母 照子
野菜をふんだんに使ったシンプルなもてなし料理、田舎料理は絶品!子どもたちはおばあちゃんの作るあんこやおもちが大好き。書道・生け花・着物をたしなむ。 

★まいちゃん
人懐っこいオス猫。2006年生まれ。蕎麦屋を営む友人から、「お釈迦様の誕生日に生まれとても縁起のいい猫!」とやってきた。米倉を狙うネズミ対策に手を焼いていたなばたけには、ありがたい存在。が、まだネズミは捕まえていない…も存在自体!?でネズミを追っぱらっている。
曲がったしっぽがチャームポイント
お気に入りの場所……日のあたる場所、とうちゃんのひざの上

★ニワトリ
現在メス4羽。毎日1個づつの卵を産んでくれる!ありがたい存在。畑の成長しすぎた野菜やクズ米などを食べ、卵に還元してくれる。(見事な循環!スバラシイ…)子どもたちも卵を見つけると我先にと小屋の中へ…割った卵もいくつもあるが…産みたてのあったかい卵、やさしく持つという指の使い方、卵は割れるなど、卵を通して学ぶ彼ら。
ちなみにこの小屋、家にあった廃材を使い大工さんに習いながらとうちゃん作成。

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