2012/05/30
●珍入者
早朝日課となっている鴨の卵をとりに小屋に入るといつも卵があるべきところに異様なものをみた。
てかてかと黒光りした寒気をおぼえるそれは二匹のヘビがトグロをまいていたのである。ヘビが大の苦手な私はおもわず近くにあった石をぶつけシャッターチャンスを逃してしまった。
これまでなかったことに動揺しながらふとピンと思いついたことがある。昨日一羽だけいた雄の鴨をつぶしたので、今は雌しかいないのである。それをなんらかの能力で感知し侵入してきたんだと思う。なんて賢いんだろう、鴨の雄もいざという時には役だっているんやなあなどおもいながら改めて、自然界の厳しさに感じ入った。
卵をうまないからと単純に雄を潰した私をあざ笑うかのようなヘビの顔が憎たらしく、鴨小屋にはいる時はヘビがいないか?上から落ちてこないか?気持ち悪くなった。