なばたけ農場

なばたけ通信

2013/07/18

●韓国滞在記 ①

今月10日第八回韓日生き物調査交流会へ向けて韓国に出発。今年は田んぼの雑草に苦しめられることもほとんどなく、大豆の中耕培土作業もほぼ終え一段落。心置きなく韓国へ旅立つことができた。田んぼの草取りや五人の子育てに追われ実に10年ぶりの海外となる。
前日小松から出発。約2時間のフライトが僕を異国の地へと降り立たせてくれた。仁川からソウルへと向かうバスからの眺めは文字がハングルということ、走っている車がほぼ韓国車ということや車のレーンが日本とは反対側ということを別にすれば日本にいるかのような錯覚を起こさせる。
地下鉄アングックン駅でバスを降りる。今日の宿はWWOOF KOREA GUEST HOUSE。韓国の伝統的建造物群保存地区ブッチョンの近くにある、韓国の伝統的家屋ハノク(韓屋)。迷うこともなくゲストハウスにたどり着きとりあえず安堵。
ゲストハウスの耕太さんにビビンバの美味しい店を案内してもらう。お昼の忙しさも一段落した3時ごろということもあり、店に入るとお店のおばちゃん達はゴロンと横になりくつろいでいたが僕たちが入るとパッと跳ね起きる。ビビンバの食べ方をよく知らない僕はおばちゃんに教わりながら食べる。辛さは思ったほどでもなく、辛い食べ物が苦手の僕でも美味しく食べる。
腹を満たした後ブッチョン界隈の散策。日本の伝統的な家屋が直線的なのに対し、韓国の伝統的家屋は特に屋根の曲線美が神社仏閣を想わせる。また門に貼られている魔除けのお札は道教のものだろうか、大陸的である。
僕が最も興味をそそられたのは雨樋だ。日本のそれが屋根から受けた雨水を壁に添って地面まで伸びた樋で出しているのに対して、韓国のは縦の樋が人間の肩ぐらいで切れておりそこから滝のように雨水を噴き出していた。その形も様々で、特に鳥の羽の形をした樋が屋根に沿って伸び真ん中に鳥の頭があってその嘴から雨水を噴き出していた。こんな雨樋で歩行者にとっては厄介だろうなと思い聞いてみるとよければいいだろということだ。というか聞いても何のことかしらといった具合。聞かれてああそうだなと気付く人が大抵だ。
ブッチョンからキョンボックンの方に坂を下っていくと雰囲気がガラリと変わり東京の表参道?のようでカフェやレストラン、ブティックなどが立ち並ぶ。日本と変わらず面白みにかける。
時刻は夕方七時。人も車も混んできた。車のレーンが日本と反対とということに加え、かなり車の運転が荒く横断歩道を渡るだけでもおっかなびっくりだ。
ゲストハウスに戻ると日本人スッタフの耕太さんサチさん韓国人のキム ミンジュさんとお茶を飲みに行く。韓国名物パッピンスと柚子茶、五味茶を注文。

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