2012/08/16
●シエスタ
我が家をスッポリと覆うように生えている“たまの木”(はずかしながら名前を知らない。直径1cmほどの丸い実をつける常緑樹)やケヤキ、イチョウの大木、防風林として植わっている杉、その他の庭木のおかげで一歩家に入ると冷んやりと涼しく心地良く、我が家にはエアコンがいらない。
炎天下での農作業を終え、水を頭から浴び汗を流す。素麺や、ごはんに味噌汁をかけるなど簡単に昼めしをすませ、やおら立ち上がって北側に面している座敷へ昼寝と向かう。
ごろんと横になり、読みかけの本を手に取る。夏の模様替えでしいてある籐で編んである敷物が冷んやりと心地良い。セミの鳴き声、風鈴の音色、そしてそよ風につつまれているうちにうとうとと。
ところで、かのスペイン人にはシエスタという習慣があると聞く。昼食を家族とゆったりと、そしてときにはアルコールを口にする。昼寝をしたあと大人は仕事に、子供は学校に戻るそうである。
夏の間だけのつかのまのスペイン人気分を味わっているうちにぼちぼち仕事の時間になった。
外はまだまだ熱気にみたされているが気合を入れ野良へとでかけるか。