なばたけ農場

なばたけ通信

2012/09/18

●ラジオ体操

%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BD%93%E6%93%8D_%E8%8A%B1.jpg


朝5時起床、シンクの中の洗い物を片付け、お湯を沸かし珈琲をいれて新聞に目を通す。畑の野菜を使い朝食の準備をすませ、6時30分ラジオ体操開始。ここ二年ほぼ続いている私の日課。五人の育児に追われる日々の中のわずかなリラックスタイム。
ラジオ体操を始めたきっかけは持病の腰痛に悩まされていた為。
農業は腰をかがめての作業が多いためどうしても腰をいためやすい。もともと体が硬い私は、例えば、長い冬眠から目覚めての春先、はりきりすぎて腰を痛めたものである。そしてふと思い出したのは父親のことである。九年前に亡くなった私の父親の日課は、六時から仏壇の前に座りお経をあげる。我が家の宗派は浄土真宗東本願寺派。それ故父のあげるお経は「教行信証」それから「御文書」と続く。「南無阿弥陀佛」というやつだ。二十分ほど仏壇の前に座り、それからラジオ体操をする。そして家族全員そろっての朝食。わたしは毎朝父親の後ろに座り仏壇を拝んでいたので、今でもお経はそらんじている。「御文書」の中の「朝には紅顔ありて、夕べには白骨となる。」という一節が父のお気に入りでよく世の無常を聞かされたものだった。


%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BD%93%E6%93%8D_%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%81%A8%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA.jpg


そんな父親の影響もありラジオ体操を始めた。それから二年、多少怪しいときはあるけれども、動けなくなるようなおおごとにもならずにすんでいる。


%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BD%93%E6%93%8D_%E5%AF%9D%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%B6%E3%81%BE%E3%81%84.jpg

このページのTOPへ