なばたけ農場

なばたけ通信

2013/03/22

●WWOOF

“WWOOF”をご存知だろうか。通常ウーフとよばれている。Willing Workers On Organic FarmsあるいはWorld Wide Opportunities on Organic Farms の略。お金のやり取りなしで『食事、宿泊』と『労働力』を交換する仕組みで、有機農家がホストになり、その元へウーファー達が手伝いにやって来る。僕たちもおよそ5年前からウーフホストとしてウーファーの受け入れをしている。だいたい年に5,6組のウーファーが滞在するが、期間は短くて4,5日、長くて数ヶ月。昨年来たアメリカ人のケビンは4ヶ月滞在してくれ労力としても頼りになったが、ホストとウーファーという関係を越えて大事な友人となった。国籍も日本人はもちろんのことアメリカ人、フランスやスペインなどヨーロッパ系あるいは中国、タイなどアジア系と様々。日本語を話すことができるウーファーもたまにいるが、たいていは出来ない。となれば会話は当然英語。20数年まえにした受験英語を駆使して、身振り手振りを交えながら四苦八苦している。
ホストを5年もしていて嬉しいのは、以前来たウーファーから連絡をもらったり、再びの来訪を受けた時。交換留学で東京にいるロシア人のクセニャからお米の注文が入った時はビックリしたが、スペイン人のミゲルが金沢の彼女と結婚を機に日本に住むという手紙をもらったり嬉しい報せを受けたこともある。そして昨日は5年前にきたアメリカ人のイアンからメールをもらった。5月下旬に二週間程手伝いに来てくれるとのこと。ちょうど田植えが始まる頃でとても助かる。高校卒業してすぐだから18歳だった彼は宮崎駿のアニメや黒澤明や溝口健二などの日本映画がとても好きで僕以上に日本の文化に精通していたが、日本語は全く解しなかった。それが昨日のメールはとても達者な日本語で書いてきてとても驚いた。ウーファーとして日本に滞在した数ヶ月がより日本に対して興味を掻き立て、帰国してから日本語の勉強を始めたということだ。
八月には昨年の五月に来たフランス人のトーマがくる予定。ウーフホストとして受け入れをして良かったと思う瞬間である。

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