なばたけ農場

なばたけ通信

2012/10/24

●大豆刈り取り始まる

六月の種蒔きから約4カ月、大豆の収穫期をむかえた。なばたけ農場では味噌用の青大豆と濃緑色で浸し豆や煮豆用の青大豆、煮豆用の赤大豆、黒大豆の四種類を栽培している。

まずは味噌用の青大豆から収穫。この大豆は福井県大野市に伝わる在来種で10年ほど自家採取してきている、薄緑色の大粒の大豆。自家製の味噌作りをされる多くの方に好評をえている。もちろん我が家でもこの大豆で味噌を仕込む。

ほとんどの農家は刈り取り、脱穀同時にできるコンバインで収穫作業をするが、なばたけ農場では少々手間がかかる。鞘を振ってカラカラとするぐらいに実ったのを確認してから、露の残る早朝に草刈り機で根元から刈り倒す。露が乾いてから刈ると大豆が弾いてロスがでるからである。刈り倒して乾いたのち、今年新たに購入した脱粒機の登場。大豆を茎ごと投入し脱穀する機械である。茎や鞘は不要なものとして田んぼに排出され、別の排出口から大豆が袋に入る。もちろんすべてを手作業ですることから考えると格段の省力化だが、コンバインと比べると当然能率が悪い。となりであっという間にコンバインが刈り取る様子を眺めていると羨ましくもなる。

この作業は頭にタオルを巻きマスクをつけてしないと大変である。風向きによっては機械からでる茎や鞘などを全身に被りながらとなるからである。口や鼻の中には埃が入り、時には眼鏡も見えなくなることもある。それでもこの作業は楽しい。というのは袋にワサワサとたまっていく大豆に収穫の喜びそして満足感を味わうことができるからである。特に今年は豊作で殊更である。

味噌用青大豆の収穫も終わり次は黒大豆、青大豆そして赤大豆と続く。この一連の作業が終われば今年一年の作業も一段落する。それとともに福井の気候もどんよりと冬へと向かって行く。

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