2012/11/21
●きのこ三昧
我が家に宝の山が出た。北側の塀の裏に防風林として杉やケヤキが植わっている薄暗い場所から出た。つい一週間ほど前にはなにもなかったそこには、“宝”がザクザク出る。
もちろん大判小判であろうはずがない。ヒラタケである。昨秋、屋敷の榎木の枝を落としてもらい、枝と言っても幹のちかくでは直径50cm程もありかなりの量で、風呂や石窯に使う薪にするにしても十分で面倒でもある。榎木でキノコ栽培ができないかを、枝を落としてもらった田嶋さんに聞いたところ、ヒラタケができるやろということ。ところが、きのこ栽培に関しては知識も経験もなしの全くの素人。「まあなんとかなるやろ」と小田実さながら、まだ雪が残る3月にヒラタケの菌をうち仮伏せ、6月に本伏せをし、ほっぽいておいた。
何気なしに見に行ったところ掌ほどもあろうヒラタケがボコボコと出現。とはいえ自分で菌を打ちながらもヒラタケを初めて見る僕は不安を感じずにはおれない。はたして食べていいものやら思案をする。毒味役にかってでてくれた母親の無事を確認してようやく安心する。きのこご飯にきのこ汁はもちろん、鍋に入れたりバター焼きにしたりと堪能した。食べきれない分は乾燥して保存用に。あるいはお使いものに。ただ残念なことに、一気に出てピタリとでなくなった。