なばたけ農場

なばたけ通信

2013/03/31

●いよいよです

三月の下旬ともなればあちこちの田んぼでトラクターがエンジンを唸らせて作業をしている。畦を塗っていたり、田んぼを耕していたり、あるいは肥料をまいたりと様々。米農家も近頃は経営規模が大きくなってきて、数町というのはザラで十数町あるいは数十町という農家も驚くにはあたいしない。そのためトラクターに限らず農業機械も大型化してエンジン音もけたたましい。
僕はというとこの時期になってもあいも変わらず、農舎内での作業の毎日。今年に入って新たに増えた新商品の打ち豆の袋詰め、あるいは打ち豆加工をしてもらう前の大豆の手選別といった根気のいる手作業が続く。その横を機械の音が聞こえてくると、作業は予定どうり進んでいるにもかかわらず正直ちょっと焦ってくる。ことに天気が良ければなおさらだ。田植え作業も同じである。毎年他の農家よりも十日から二週間遅い田植えをしていると気恥ずかしく心許ない、けれど得意げでもあるなんとも微妙な感情が起きる。他人の目が気になる自意識過剰な性格の上に、それによるのかもしれないが、集団の中にいることに抵抗を覚える僕の人間性が出ている典型であろう。そもそもこんな時代に農業をしていること、それも有機農業ということ自体がそうかもしれないが。
とにかく今年の米作りもいよいよスタート。皆さんに満足して頂けるお米を目指して励んでいきます。

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