2012/09/ 8
●稲刈り始まる
いよいよ稲刈スタート。
当然のことながらコンバインでの作業。
コンバインとは稲を刈り取る作業と脱穀する作業を同時にする機械で、脱穀された籾はコンバインのタンクにためておき満杯になったら“エントツ”と呼ばれるものでトラックへとあけられる。
そのあと乾燥機に入れるわけだがこの作業もやはり機械によって行われる。
つまるところ、たった一人ですべての作業を、しかもほとんど手作業無しでできてしまうわけである。
41歳の私にとって、じいちゃん、ばあちゃんが刈って束ねられた稲を稲架(はざ)にかけている記憶はあるものの、物心がついた時分にはコンバインが普及しており、私自身も手刈りの収穫は経験がない。今時の稲作は稲刈に限らず、すべてが機械化されており昔の米作りと比べると“ままごと遊び”らしい。なるほど、手作業を経験してきた先輩百姓の身体の作り、身のこなしは実に惚れ惚れするほどに美しく、かつ無駄がない。
↑ トノサマガエル
↑ ツチガエル
話は稲刈りに戻るが、コンバインで作業をしているといろんな生き物が稲の中から躍り出てくる。トノサマバッタやイナゴ、コオロギ、蛾などの虫やトノサマガエル、アマガエル、そしてときには蛇なども。彼らにしてみると突然住みかを轟音とともに破壊されるようなものである。ゴジラさながらである。また外に飛び出た彼らは全くの無防備な状態で、これを狙ってカラスやサギなどもまいおりてくる。災難としか言いようがない。気の毒だが、こちらも生活がかかっており致し方ない。