なばたけ農場

なばたけ通信

2012/11/ 1

●この時とぞばかり

晴れた日のなばたけ農場の小屋の前は足の踏み場もないくらいに大豆、小豆が広げられ干してある。収穫された大豆には保存をするには高すぎる水分が含まれている為乾燥させる必要がある。晴れた日に大豆を小屋の前にひろげるのだがこれが結構手間がかかる。脱穀機から収穫された大豆は袋に入るわけだが、現在袋の数は四十。これを地面に直に置かないようにメザラやコンテナを並べた上に置いてゆく。約20kg程の袋でも四十ともなると重労働だ。それを朝外に出し、夕方に取り込むことを水分が15%に下がるまで数日繰り返す。また、当地はこれから曇りがちの日々の毎日。それでちょっとの晴れ間でももったいないと急に干すこともあるし、逆に外に出したはいいが、曇りがちになってくると畑にいても雨が降ってこないか気もそぞろになり、仕事も手に付かない。大豆の収穫は半分ほど終え、畑にはまだ同じくらいの大豆が収穫を待っており、ということは大豆の乾燥作業もまだ道半ばということだ。


小豆の収穫もちょうど始まりもがれた小豆も干していく。小豆は大豆とは違い、実りが一度にはそろわない。そのため実った鞘から、もいでいき、その後鞘ごとムシロの上にあけて干す。カラカラに干せたのを確認して木の棒でたたいて鞘と豆とを分離する。そして篩(ふるい)を使い鞘を選り分けるが、これだけでは小豆に混じって小さい塵がどうしても混じっているため、あとは手作業となる。こうして書いているとさも私がやっているようだが、実は小豆に関しては、母に全くまかせっきりである。

今収穫を終えているのは味噌用青大豆、黒大豆、小豆の三種類のみ。小屋の前には薄緑色、黒色、真紅色と並ぶ。この後青大豆、赤大豆と収穫が続き、濃緑色と赤色が加わり、よりいっそうカラフルな光景になって行く。そしてもうじき銀杏もこれに加わってくる。銀杏を拾い外側の皮をむき干すなど、これも大変手間がかかる作業だ。担当は勿論、母である。

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