なばたけ農場

なばたけ通信

2013/03/ 1

●草木萌動

本日は七十二候での“草木萌動”。陽気に誘われ草木が動きはじめる頃である。正に暦どおりの穏やかな暖かい日であった。そんな陽気に誘われ、冬ごもりから抜け出し私も久しぶりの畑仕事。海の近くに借りている畑に播いた小麦に肥料を施す。彼方には真っ白に雪化粧した霊峰白山が青空の中に浮かびあがっている。一方、目を転じると日本海が穏やかな表情をみせている。仕事も自然と調子に乗ってくるが、長らくの冬眠生活から無理がたたらないように抑え気味に動く。
次第に自家製発酵肥料の甘酸っぱいいい香りが畑にただよう。発酵が上手く進んだかどうかは香りで判断できる。もちろん、甘酸っぱいいい香りは成功。この暖かさでそろそろ小麦も冬の眠りから目覚め活動を始めることだろう。今日撒いた肥料を糧にしてすくすくと生育して欲しいものだ。
ところで、有機小麦の栽培により、なばたけ農場の商品もバラエティに富むようになった。有機小麦のみを取り扱う製粉所との出会いのおかげで、なばたけ農場産小麦100%の小麦粉と乾麺ができたのである。自給自足を原点とする僕たちにとって、これはとても意義のあること。我が家の食卓が豊かになった。いずれは醤油もできたら素晴らしいなあ。とはいうものの、まずは有機小麦の栽培をしっかりと安定させねば。

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